09-06-13: Jazz喫茶 マサコ
帰宅時、ちよっとした時間調整の必要があり、下北沢で途中下車。
Jazz喫茶マサコで、兵藤裕己『琵琶法師』(岩波新書)を読む。
情念のこもった論考に、幸せな気分になる。
以前、フランクフルトへのフライトのときに読んだっきりになっている『平家物語』(岩波文庫)も、あらためてきちんと読みたくなってきた。
しばらくぶりの下北沢。
このマチを知つたのは予備校生のころだから、足かけ何年?
マチの「改造」はすごいことになっているけど、
妙なことに、シモキタの空気はあのときとおんなじに感じられる。
私に進歩がないからかな。
最近は毎日通過するものの、下車することはごくまれ。
でも、下車するたびにいろんな「初心」を思い出す。
予備校生のときの「初心」まで戻るとなると、
ちょっと戻りすぎか。
当時の現代文の先生、小林敏明さんは最近も本を出している。
中上健次論。
先日本屋で見かけて、何だか元気をもらった気がした。
とりわけ、〈自分が納得する〉ということを軸にすえていることに。
そういえば、先生を囲んでの最初の飲み会もシモキタだった。